share cafe 分館

店長に大事にしてもらいたい事

・体温ある交流
・非効率なものも愉しむ気概
・多様性の中での協働
・互助
 
 分館で今後大事にしてゆきたいと考えているのは第一に体温のある交流で、ときに資本主義経済の観点からすると非効率的で無駄ともとれる交流や遊びを愉しんでいく事です。
 
その様なスタンスに基づいて分館のスタイルは飲食物を提供する商いではなく、飲食物を介在した交流と憩いの場を提供する商いと定義したいと思います。これは対面することなく飲食物を提供するデリバリーサービスでは補完できないポジションを担当するという事だと思います。
 
飲食店として効率を重視して売上を第一に追求したいなら、他のシェアカフェやレンタルキッチン、レンタルスペースの方を他意なく真っ直ぐに推奨します。分館はローカルなコミュニティの属性が強い個性的なお店で、効率や生産性を度外視したコミュニティーの密な繋がりの中で枝葉を伸ばし発展・継続してきた経緯があります。私はマスターとしてその無駄を愛する遊び心や体温のある交流こそを核に据え、行動原理として全体の舵取りをしてゆきたいと思いますので、そこに共感しその一端を担いたいという気概のある方と共に分館を盛り立てていきたいと考えています。ここで何を訳のわからん事を、と思われる方はきっと分館に馴染まないので、真っ当なお店で働いて頂く方がミスマッチが無くお互い幸せになれると思います。世の中には星の数ほどの飲食店がある中で、分館みたいに遊びのあるお店も一定数の割合で存在し、需要があると思うので、潜在的にそういうスタイルを求めるお客さんとのマッチングさえ成立すればそのスタイルでも持続・発展していく事が可能だと思っています。そのマッチングを下支えする発信には力を入れており、地道な店長さん達の営業努力やいろんな人を巻き込んだ日々の屋台企画などにより少しづつ増えております。(4月からのリニューアルオープン2ヶ月でInstagramのフォロワーが15%増、引き継ぎ時1050人から1200人へと150人増えました)リーチ数はあくまで数字ではありこれが全てでは勿論ありませんが、分館に興味を持ち継続的に応援してくださる方々の総数を測る一つの指標にはなるのかなと思います。今後も地道に、身の丈に合ったやり方で少しづつ応援してくださる方を増やし、深めていければと思っています。
 
また、最大でも週一のシフトの分館だけの収入で食える人はいないでしょうから、生計を目的とする方はメインの収入は各自他で稼いでいただき、分館はあくまで副収入兼チャレンジや交流の場として取り組んでいただければと思います。飲食を介在とした交流や憩いの場を提供し、店長とお客さんが共に楽しむ中でファンが増えて賑わい、その結実として稼げる事はあっても、客席をどんどん回転させてがっつり稼ぐ事を目的とする事が相応しい場所ではありません。この違いはとても重要だと思います。
 
次に、これはマスターの視点での採用に関わる話なのですが、店長の集合体をひとつの群像劇として捉え、その群像劇を店長の多様性によってより豊かな内容にするべく、なるべく異なるコミュニティーや文化に属する店長を優先的に選びたいと考えています。料理が上手いとか、真面目で誠実そうだからという事も継続してゆく上では間違いなく大切ですがそれはここでは二の次で、第一に「その方が分館にとって面白くなりそうだから」というモラルの彼岸を超越したところで、マスターの独断と偏見に満ちた判断基準で選ばせて頂いておりますので予めご了承下さい。ちなみにここでいう面白さとはユーモアがあるとか奇抜だとかそういう事ではなく、個々のらしさが表現されているか、それが群像の中で良きグルーブを奏でているか、という様な意味です。
 
サッカーで例えるならキーパーばっかり11人いても試合にならない。攻める人もいれば中間での調整役が得意な人もいれば守る人もいる。(注目されにくいですが守る人ももちろん重要だと思ってます)そんな感じで全体のバランスを見ながら配役を考えたいと思っています。ですので選考に漏れたとしても全体のバランスの問題であり、それはあなたのせいではありませんので気に病まないで頂きたいです。ちなみに2021年6月現在の店長の構成分布を考えると、新規募集には既存のコミュニティー外からの、異文化・異分野、からの参入枠を8割、ローカルの人2割くらいのイメージで考えています。目下目指しているパワーバランスは新規5割、ローカル5割です。新旧入り混じる風通しの良いお店を目指しているので、そんな塩梅です。
 
また、「互助」について述べたいと思います。分館は現代版醤油の貸し借りの様なシステムで回っております。置いてある調味料や消耗品は基本的には使っていいけど、時々それぞれが使用した分を補填する形で補充しといてね、というシステムです。飲食の店長と屋台の店長が同じ空間で協働して水場や電源をシェアしたりもします。この様な文化に免疫のある方にとってはごく親しみやすい事だと思いますが、こっからここまでが私の領域という明確な線引きをしたい人にとっては違和感だらけかもしれません。この様なシステムにおいては、誰かのミスが直接的に別の誰かの負担になったりもし易いです。でもその負担も困った時はお互いさま、と肯定的に捉えると互いに許し合える、助け合える共同体として成立して問題なく回ったりします。互いに足りないところを補完し合うことで互いに活かし合うように動いていく事が理想です。(時に一筋縄ではいかない事もあると思いますが)この様なお互い様のスタンスは効率至上主義的な考え方とは求めるものが根本的に違い軋轢が生じるので、トラブルを回避するためにも必ず予め説明・確認する必要があると感じます。
 
いろいろ述べましたが、ひとことでいうと分館とその周辺のコミュニティを、ビジネスを超えて好きになれるかどうかが、分館の一員として継続的にやっていけるかどうかにかかっていると思います。われこそはという方はぜひご応募ください。よきご縁があればいいなと、ニューカマーを分館スタッフ一堂お待ちしております。